第17章 誰があなたにその勇気を与えたのか?

高橋遥は冷たい目で稲垣栄作を見つめた。「白井侑里は満足させてくれなかったの?稲垣社長、そんなに我慢できなかったの?彼女は不倫相手として本当に役立たずね。」

一発の平手打ちと二言で、稲垣栄作の心の中の欲望の火を完全に消し去った。

稲垣栄作は目を細めて、目の前の美しい顔を見つめた。「高橋遥、誰が君にそんな度胸を与えたんだ?俺に手を出すなんて、うん?」

彼の指先が高橋遥の肌を滑り、しかしその中には静かな危険が潜んでいた。

彼は高橋遥の嫉妬する様子を見て、思わず笑みを浮かべた。

稲垣栄作は強引に行動しようとした。

高橋遥は彼の隣の時計を指さした。「あと一時間もないわ。シャワーを浴びたら、...

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